株式会社VETELL(本社:帯広市、代表取締役:池田哲平、以下VETELL)は、2021年9月9日に共有型電子カルテ「vetell」をV4.3にアップデートしました。農家さんの重要なメインパートナーである「獣医師・人工授精師・診療所向け機能」を大幅にアップデートし、その機能を強化しました。これにより、農家さん、外部関係者双方の機能が出揃い、情報共有の機能が格段に向上し、多くの方がvetellを活用できるようになります。
また多くの農家さん・獣医師からのリクエストを反映し、大幅な機能利便性を追求しました。今後も、今回の実装を機に開発を進め、更なるサービス拡充を推進していきます。
PDF版はこちら→https://corp.vetell.jp/wp-content/uploads/2021/09/d52ce4a0b437f2c42fc6d34afa02dde1.pdf
診療所向けアップデート
診療カルテ出力機能
診療および検診の記録について、事故発生通知・事故転帰内訳およびカルテフォーマットでのエクセル出力ができるようになりました。vetellに記録されてデータから直接カルテ出力ができることで、獣医師の労務軽減・転記ミスを無くし、業務の精度向上が実現できます。
また出力したい日の選択が可能なため、必要な時に必要なカルテをいつでも出力できます。また、複数頭一括での出力も可能です。(※スマートフォンでの表示時は利用することができません。)
投薬経路項目の設定オプション追加
投薬経路の項目に対し、以下のオプションが設定できるようになりました
- 指示/処方のみで投与しない
- 獣医師から農家に対し「投薬・処方の指示」のみ。
- 薬治などを記録には残すが、その記録のタイミングで牛に投与されない。
などの場合に使用します。これにより - 薬品の出荷制限期間にカウントされなくなります。
- 薬剤費が発生しない
- 牧場で所持している薬品を使って、投与の指示のみを出した場合などに使用します 。
これにより - 薬品の薬剤費が経費計上されなくなります。
- 牧場で所持している薬品を使って、投与の指示のみを出した場合などに使用します 。
- 1診療につき1回のみ技術料が発生
- 点滴などで、複数の薬剤を投与した場合でも、その技術料を合算して計上したい場合に使用します。
- 以下の投薬があるときは技術料が発生しない
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- 点滴と静脈注射など同時に投与する場合は、片方の技術料だけが発生するというものに使用します。
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診療固定費の設定機能
診療・検診にかかる、初診料・往診料・車代を項目として作成し、処置の技術料とは別に診療費として設定できるようになりました。
診療費は、牧場収支における経費として計上される他、診療カルテにも記載されます。
診療所プログラム機能
牧場プログラム機能とは別に、診療所単位でプログラムを作成できるようになりました。
診療所プログラムによって生成される予定には、診療所の処置プリセットを設定することができます。イベント起動の診療所プログラムは、あらかじめ牛に適用しておく手順は必要なく、イベントの記録時にプログラムを実行するかどうかを選択することができます。
vetell未加入牧場の記録管理機能
vetellを利用していない牧場を「未加入牧場」として登録することにより、その牧場の牛に対する治療などの記録もつけられるようにし、獣医師が単独で利用できるようにしました。 機能には一部制限がありますが、通常の牧場とほぼ同じ操作感で記録をつけていただくことができます。
共通アップデート
各種証明書の出力
エクセルファイルとして、以下の証明書を出力できるようになりました。
※スマートフォンでの表示時は利用することができません。
- 人工授精/受精卵移植証明書
- 妊娠鑑定書
人工授精/受精卵移植証明書、および妊娠鑑定書は、検診/交配記録のイベント詳細から出力できます。
- ワクチン証明書
ワクチン証明書は牧場TOPなどの「証明書」アイコンから、複数頭一括での出力が可能です。
ユーザの資格設定
ユーザ設定として、人工授精師・受精卵移植師・獣医師の資格有無の設定、および免許番号を設定できるようになりました。資格設定の有無により、診療カルテや各種証明書の出力機能が以下のとおり有効化されます。
人工授精師 | 受精卵移植師 | 獣医師 | 備考 | |
人工授精証明書 | ○ | ○ | ○ | |
受精卵移植証明書 | × | ○ | ○ | |
妊娠鑑定書 | × | × | ○ | |
ワクチン証明書 | × | × | ○ | 診療所のみ |
事故発生通知 | × | × | ○ | 診療所のみ |
診療カルテ | × | × | ○ | 診療所のみ |
イベント記録プログラムの実行時確認
イベント起動のプログラムについて、診療所プログラムと同様に、牛に適用されているプログラムを実行するかどうかを、イベント記録時に選択できるようになりました。
アクティビティの一括削除(ユーザさんからのリクエストに対応!!)
複数頭に対して一括入力したえさ・治療などの記録を、アクティビティ表示から一括で削除できるようになりました。削除されたアクティビティは打消し線で表示されます。
項目選択の操作性改善
- 入力補完による選択が可能なえさ・薬品等について、スマートフォンでの操作性を改善しました。
- 種雄牛・出荷先の選択について、えさ・薬品等と同様に入力補完での選択ができるようになりました。
<その他の改善・変更>
- 「保存」「削除」等の実行ボタンについて、視認性改善のためデザインを見直しました。
- 診療記録の入力項目のうち、農家さん向けでない「診断名」や「稟告」「症状」は、診療所のユーザのみが入力する項目へと変更しました。
- 診療所のユーザは、検診記録についても診断名を選択できるようになりました。
- 予防記録としてワクチンを投与する際、Lot No. と有効期限を入力できるようになりました。
- 処置プリセットで使用中の薬品や処置項目を誤って削除できないようにしました。
- 流産の分娩記録について、イベント詳細およびCSV出力での記載内容を改善しました。
- ユーザ権限設定画面について、ユーザ未選択時の一覧が見やすくなるようレイアウトを改善しました。