池田
 今まで約一年間、vetellが本当にまだテスト段階から、出会った時から色々とご教示頂きながら伴走くださっていましたけども、どのようにお感じですか。

福澤
 そうですね。まず最初に池田先生がvetellっていうシステムが「こういうシステムを作りたいんだ」って仰ってるのを聞いた時にすごく共感できた部分が、「和牛農家さんが使いやすく」っていうことと、「経営面に反映させたい」ということ。農場内・牧場内にある散らばったデータが、みんなで共有できるようなシステムにしたい。それは生産者も獣医師も関係機関も。
 僕ら和牛繁殖農家っていうのは、子牛を市場に出して肥育農家さんに買って頂いて、で、お肉になる。それこそ「ゼロからイチに」して本当に子牛の段階を経て、次にその(子牛を)バトンに見立てて肥育さんに渡すような仕事だと思っているので。やっぱり最終的に美味しいお肉になる、そのお肉が消費者の手に届くという流れの中で、その1番(病気に)弱いところ(時期)を担当しているんですよね。
 だから、その牛を健康的に育てて、その牛がどなたに買って頂いて、その後どうだったのかなっていう情報まで共有出来るようなシステムになれば、本当にそれはもう今までなかったシステムだと思うんですよね。飼料とか扱ってくれているような餌屋さんとかも絡んでくれば、さらに「良い牛」って言うのかな、健康的で喜ばれるような牛をつくるチャンスが増えるし、最終的にどうだったのかということも僕らにフィードバックしてもらえれば励みにもなるし。 色んな繁殖技術も進んで来ていますので、そういうのを使って、より効率的に良い牛たくさん生産出来るかなって。そんな期待を持ちながらやっています。
 うちのコンセプトは「買って頂いた先で、喜ばれて褒められるような牛を作ろう」になっているので。 そのコンセプトにベッテルが力になってもらえればありがたいなと思っています。

池田
 頑張ります。よろしくお願いします。

福澤
 今、いろんなシステムに着いてる、必ず着いてるって言われてもおかしくない「センサーデバイス」なんかも、将来的にはベッテルに何かしらの形で着いて、それで牛の異常を見ることが出来る。
 それはスタッフ、年数の若いスタッフだとか。やっぱり経験則で分かることはどうしてもこの農業の分野はあるので、それが数字化してもらえるような、そういうセンサーデバイスの効果って大きいと思うので。
 
池田
 そうですね。自動で疾病(情報)を取り、(どの)子牛かを知らせてくれるっていうところは、是非取り組んで行きたいと思っております。

福澤
 楽しみにしてます。

池田
 はい。