池田
藤井牧場には「富良野未来開拓村」という構想がありますね。1つの村というか共同の牧場というイメージでやられると思うのですが、それをさらに超えて大きく地域とか日本全体でvetellを活用する可能性があるでしょうか。
藤井
「開拓村」の中でやって行きたいのは、もう畜産界だけではなく、やはり消費者の方々も開拓村に参加して頂きたいと思っています。そういった中で、昨今言われているアニマルウェルフェアとか、あるいはSDGsみたいな観点から見た「畜産のあり方」っていうところも1つのポイントになってくるのかなと。
それをどういうふうに評価して行くのか。これもやはりセンシングだったり記録だったりだと思うのですね。そういうところも、「価値を乗せる」ことが、このvetellを通して出来るのであれば、これは非常に素晴らしいことだなと思いますし、「開拓村」としては一緒に開発して行くようなことをしたいと思っていますので、是非ご協力したいと思っていますし、より良い畜産界の未来を作って行けるような方向性に向かえたら良いな、と思っています。
池田
vetellのビジョンの1つとして、情報を畜産界だけに止めないで、最終的に消費者に届けることも大事だなと私も考えています。農場HACCPとかJGAPもその一環かと思うのですが、どのように畜産物が出来てきたかっていうのを、最終的に消費者に届ける時にも、やはり情報をオープンにすることは、もう必須だと思うのですね。そこに情報の価値を持たせるというのも、まさに藤井さんが仰ったことだと思っていまして、私たち(VETELL)はそれを最終的に目指していて、vetellで記録された情報や最終的な成績を消費者に届けるっていうところまで私たちも行こうと見据えています。そこを藤井牧場さんと一緒にやって行けたら非常に面白いなと思っています。
藤井
是非是非! やっぱりそういうところに向けて、このICTの技術というのが、最終的に消費者のところも繋がるように。これは、本当に私たちも思い描いている未来なのかなというふうに思います。ぜひ一緒に取り組みをさせて頂ければと思います。